白馬から松本観光へ
2020年3月8日、新型コロナウィルスの影響で自粛ムードが広がりつつある中、白馬へスノーボードに行った。日帰りで帰るつもりだったが、旅行客の減少のためか宿泊費が下がっていので、一日帰るのを遅らせて一泊していくことに決めた。その日の夜は、以前松本に来た際に改装中だった「オー・クリヨー・ド・ヴァン」へ行き、二軒目はホテルの近くの「So Bar 保科」へ。どちらのお店も良いお店で松本の街の充実度をよく感じられた。とくに「保科」でいただいた梅酒のいちごマティーニの、フレッシュないちごがグラスの中で潰される様を眺めているのはとても贅沢な時間だった。
翌朝は松本市が行っているレンタルサイクル事業すいすいタウン で自転車を借りて街中を散策した。松本美術館へ行きたかったが、新型コロナの影響で臨時休館だった。お昼をどうしようか探していたところ、Doon食堂印度山を見つけて自転車で向かった。
Doon食堂印度山へ
松本へは何度か来ているが、Doon食堂があるのは、今まで足を運んでいない地域だった。店の目の前には大きな魚屋もある。Doon食堂は、いくつかの店舗が集まった商業施設の中にあり少し見つけにくい。施設は昼間だったためもあるのか、開店していないお店がほとんどのようで、どこからどこまでがDoon食堂なのかがわからない。店主がいる建物と別の建物でも食事をしている人もいる。私達も店主とは別の建物へ案内された。
メニューから、チキンタリーとキーマカレーを1つずつ注文した。チキンタリーには豆のカレーも入るので、シェアすれば3種類のカレーが食べられる。
でき上がるのを待つまでに読むための本が壁際に何冊かおいてあり、その中から『日本の中のインド亜大陸食紀行』を手にとった。
チキンタリーを食べる
書籍の中のターリーの主食はチャパティのようだが、いただいたチキンタリーの主食はお米とパパドだった。そこに、豆のカレー、ヨーグルト、デザートのグラブジャムンがつく。単品のキーマカレーはお米をバスマティライスに変えてもらった。
インドで食べたどのカレーよりも美味しいと言って良いかもしれない。店主の出身地はデヘラドゥーンという地名で、渓谷を意味するドゥーンを店名につけたそうだ。
平野部であるデヘラドゥーンは、バスマティ米の品種の中でも優良品種の産地として有名で、バスマティ米は別名デヘラドゥーン・チャワール(デヘラドゥーンの米)と呼ばれるほどである。小林真樹著,『日本の中のインド亜大陸食紀行』,阿佐ヶ谷書院,2019,221頁
ここまでパラパラするバスマティライスも食べたことがないのも、うなずける。
また行きたいのだが、まだまだ松本市には行ったことのない、美味しいお店がたくさんあるはずだ。松本市に行く際には、必ずランチ候補に入れていこう。
新型コロナウィルス禍が終息することを祈っています。